今回はベルギー特集でした。ジャッキー・カンジさんというチーズ専門店営みながら、独創的なオリジナルチーズを造っている方のものばかり6種類ご用意しました。





①ル・ヴィレ
フレッシュチーズにレモンスピリッツを染み込ませ、細かく砕いたビスケットで周りを保護してあります。今一、評判がよくなかったんですが、バケットに塗って食べると意外と(ごめんなさい)イケます。チョッと逝ってるチーズケーキみたいでした。飽くまで褒め言葉です。非常に水分含有量が多く、足の速いチーズであることは間違いありません。
②ジャック・クリーク
2年物のランビックに熟したチェリーを漬け込んだ、カティヨン・クリークビールで洗って熟成したもの。もっちりした感じで、クセは強かったですが心地よくバランスの良いチーズでした。リヴァロに似てるかなあ…
③プティ・ボンスクール
熟成したボンスクールビールで熟成させている、水分含有量が多くトロッとしたチーズです。クセも強く、このチーズもバケットやカンパーニュとともに楽しむと楽しいマリアージュを楽しめます。非常にデリケートなチーズであることは間違いなく、ブールの風味とともにアンモニアを感じたので、余計に個性が強いように思ったのかもしれません。
④カレ・デ・トゥルプ
モワネット・ブロンドビールというホップの効いたアルコール分の高いビールで熟成させてあります。このチーズが一番受けが良かったように思います。適度な弾力のあるボディーに、甘さと香ばしさを伴った風味。マロワルっぽいな…と感じました。
⑤モワルー・ド・サンフーヤン
柑橘系の風味の強い、サンフーヤン・トリプルビールで熟成しています。少しスパーシーな風味のある、これまたクセの強いチーズでしたが、まろやかなミルクの甘さが良いバランスで、適度に熟成されたボディーとのバランスが良かったです。




今回はベルギーらしく、①番以外はすべてビールで洗ったもの。トラピストビールで洗ったチーズ、修道院の存在の大きさが感じられます。個人的な感想としては、ウオッシュしたチーズ…というよりは、風味づけしたチーズ、という感じでした。
来月はスペシャル企画となりますのでお楽しみに。